坐骨神経痛の原因と初期症状

坐骨神経痛の原因その2

 

 

もうひとつの原因となるのは腰部脊柱管狭窄症です。安静にしていると症状としての痛みは殆どありませんが、歩くと、お尻から太もも、足の先にかけて痛みが出て、痺れも現れます。

 

そうなると、あまり長い距離を歩けなくなります。しばらく休憩すればまた歩けたりしますが、そんな繰り返しはたまりません。こうした歩行での状態は間歇性跛行と呼ばれて、実は脊柱管狭窄症に特徴的な症状となっているのです。

 

更には、足の筋力の低下、知覚障害や膀胱の障害でトイレが近く、回数が多くなることがあります。こうなるメカニズムですが、腰部脊柱管狭窄症は神経が通っている道である腰椎の脊柱管が、腰椎の変形などから狭くなってしまい、神経を圧迫することで症状が出ます。

 

変形する原因としてまず加齢が挙げられます。年を取るとどうしても背骨が変形しやすく、椎間板も変形したりするので、こうした狭窄が起こります。腰椎椎間板ヘルニアよりも中高年に多いというのがこれで理解できます。

 

診断はMRI検査で診断できることが多くなっており、MRI検査では診断ができない場合については腰椎に針を刺し、造影剤を注入して脊髄造影検査を行います。既に手術が決まっている場合も脊髄造影検査を行うようです。こうして診断され、整形外科では、まず処方される薬によって治療する事になります。